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演奏会レポート【14】 50余年、阪急少年音楽隊のサウンドを受け継いで
■レポーター: 「We Love Brass」編集部
■演奏会: 早稲田摂陵高等学校ウィンドバンド 第51回定期演奏会
平成22年2月13日(土)[夜の部] ザ・シンフォニーホール(大阪府大阪市)
 
  去る2月13日、早稲田摂陵高等学校ウィンドバンドの第51回定期演奏会に行ってきました。阪急少年音楽隊から阪急商業学園、向陽台高等学校ウィンドバンド、そして早稲田摂陵高等学校ウィンドバンドと、50余年の歴史を受け継ぐ定期演奏会とあって、会場は学生はもちろんのこと、長年このサウンドを楽しみに来られている多くのファンで埋め尽くされていました。

  第1部フォーマルステージは、演奏会の幕開けにふさわしく若々しく弾むサウンドでスタート。「ジュビリー・オーバーチュア」「シャイン・アズ・ザ・ライト」と華やかな曲が続き、今日はどんなステージで私達を楽しませてくれるのか、
期待を誘うオープニングでした。変わって3曲目は「アルチュニアンのトランペット協奏曲」。民族色と哀愁を帯びた音色、そして切々と歌うようなトランペット独奏(大阪フィルハーモニー交響楽団秋月氏による)に聴き入ってしまいました。そして第1部最後の「バレエ組曲『ガイーヌ』」は、ドラマティックで華やかなサウンド。さまざまな音の表情を楽しませてくれる第1ステージでした。

  第2部ゲストステージは、阪急少年音楽隊・阪急商業学園・向陽台高等学校吹奏楽コースの卒業生合同バンドによる演奏。演奏者の数も倍ほど(80人以上?)に増え、華々しく迫力あるオープニングファンファーレに圧巻! クラシックでもなじみの深い「喜歌劇『軽騎兵』序曲」や「ラデツキー行進曲」を聴かせてくれました。さまざまな年代の奏者で構成されたバンドの音色は深みがあり妙技にあふれ、取分けロマンスグレーな紳士のピッコロに耳も目も引き寄せられてしまいました。この合同バンドの堂々たる演奏からは、伝統を継いできた層の厚さや、音楽を、そしてバンドを愛するスピリットが熱く伝わってくるようでした。「ラデツキー行進曲」では西出先生が観客席に向かって指揮を振られ、私たちもその演奏に手拍子で参加。会場は温かい雰囲気に包まれました
  第3部カジュアルステージは、指揮者の川口先生がなんと観客席の真ん中から登場。早稲田摂陵高等学校ウィンドバンドの生徒たちも観客席の間を歩きながら演奏をスタートするという、サプライズな演出で始まりました。衣装もマーチング用に変わり、一層凛々しく見えました。
  今年のマーチアルバムは応援歌“ジャパニーズ・ファイトソング”! 「阪急ブレーブス応援歌」や早稲田大学応援部で使用されている「コンバットマーチ」など普段ステージでゆっくり聴くことのない応援歌をメドレーで披露してくれました。元気な演奏に歌声やエールも加わって、このステージのメッセージ通り「元気のプレゼント」をたくさんもらいました。
  続いて「ミュージカル『ミー&マイガール』」。トランペットとフルートのソロの掛け合いは、まるで恋人同士が会話をしているような優しさ溢れる演奏。井上先生の指揮もまるで歌っているようで、ミュージカルのさまざまな場面が感情豊かに表現されていました。メドレーなのでさまざまな曲調が混在していましたが、リズムの変化や音色などの切り替えが本当に鮮やかでした。
  最後は「ミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』」を早稲田摂陵高等学校ウィンドバンド・オリジナルバージョンで。和声の美しいテーマ曲や「エーデルワイス」などの名曲を、随所に歌や各楽器セクションの見せ場を設けながら聴かせてくれました。おなじみのナンバー「ドレミの歌」では、ハンドベルのようにチャイムを1本ずつ外して演奏。さまざまなパフォーマンスで目と耳を存分に楽しませてくれる、本当に素晴らしいエンターテイメントでした!

  その後のアンコールでは、伝統あるステージマーチングを披露。限られた舞台の大きさにも関わらず、「こここそ本領」と言わんばかりの圧巻のステージを見せてくれました。キリリとした立ち居振る舞いに美しい行進、華やかな技、磨かれたパフォーマンスと演奏から目が離せません!生徒さんたちの本当にきらきらとした姿や笑顔は観客をハッピーにしてくれました。
 そして指揮者の先生方と卒業する3年生へ花束が贈られ、そのまま卒業のセレモニーが行われました。西出先生から、早稲田摂陵高等学校吹奏楽コースの1期生として確かな基盤を築き上げてきたことを称えられ、ステージ上で3年生21名の名前が一人ずつ呼び上げられました。3年生の皆さんの表情は晴れ晴れとしていて、充実感と誇りに満ち溢れていました。ラストは早稲田摂陵高等学校ウィンドバンド1、2年生による「ほたるの光」「今日の日はさようなら」などの卒業式メドレーで、3年生を温かく送り出しました。その光景に私たちも思わず涙が☆☆

本当に盛りだくさんな内容で、豊かなサウンドと華麗なパフォーマンスの数々を見せていただきました。また、音楽による人とのつながりや吹奏楽の楽しさを共感させていただけたことを幸せに感じます。

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